実施日時:2017年7月23日(日) :9:30~15:00
参 加 者 :一般親子7組21名(子ども11名、大人10名)
今回は(株)サッポロドラッグストアーさまのご寄付を活用させていただいての実施です
旭川市の「NPO法人旭川NPOサポートセンター」と「里山部」と共催での活動実施となりました。
会場は突哨山の民有地の一部、里山部フィールドです。
里山部フィールドはどんなところかと言うと・・・。
豊かな森の中に、小さな赤い小屋が一軒、大きな木の間から木漏れ日が差し込みます。
メインの会場はこんな感じです。
この山には木こりがいます
里山部:木こりの清水さん
今回は、特別に樹木医(木のお医者さん)も参加です。
若き樹木医(NPO法人ezorock テツくん)
他にはNPO法人旭川NPOサポートセンターのスタッフとふせぎ隊スタッフが当日の活動を盛り上げていきました。
前日までの雨の影響で、地面は少しぬかるんでいましたが、当日は晴天でかなり気温も高かったため、森の中の涼しさを存分に体験することができました。(森の中でも暑いとは思っていたのですが・・・。事業終了後、森から出ると、あまりの陽射しの強さと気温の高さに驚きました!)
9:30
晴天の中、旭川市市民活動交流センターCoCoDeに集合しました。
その後、ブラックパネルシアター「46億年地球の歴史」を見ていただき、地球が誕生してから今までの長い歴史の中でほとんどが海の中での進化であったこと、その中で植物が陸上に上がってきたのは奇跡的なこと、この豊かな地球に草木や花、豊かな森があることも奇跡的なこと、そして、私たち人間や色々な生き物がいることも奇跡的なこと、少し何かが違っていたら、今私たちはここにいなかったし、この豊かな地球ではなかったかもしれないということを伝えました。
そんな奇跡を感じながら、いよいよ森へ出発です!
(みなさんの緊張を和らげるために、出発前にファミリー単位で自己紹介をしていただきました)
バスの中では里山部:木こりの清水さんが「突哨山」がどんなところなのか説明します。
「木」は身の回りのどんなものに使われているのか、みなさんに質問してみました。
「机」、「椅子」、「タンス」、「家」などの他に、「えんぴつ」や「紙」などの意見も出ていました。
(紙と発表してくれたのは子どもでした。拍手!!)
色々な話をしていると、あっという間に突哨山に到着しました。
注意事項を聞き、身支度を整え、いよいよ森へ入っていきます!
森に入ると陽射しが和らいで、少し涼しい感じがしました。
それでも、活動場所まで10分程度ゆるやかな坂道を上っていくと、子どもたちは暑さでヘトヘト・・・。
(少し涼しいとは言っても、30度近くはあったと思います)
休憩後、木こりの清水さんと樹木医テツくんのプログラム開始です。
その1:伐採する木をえらぶ
大人と子どもに分かれて、残したい木を決めていきます。
しかし、どの木を切ってもいいわけではありません。
子どもたちは、自分が仲良くしたい木を探すことから始め、木に話しかけてみます。
みんなで残したい木を一本だけ決めます。
子どもチーム
おとなチーム
お気に入りの木をさがします!
木の太さは何センチかな。
その後、その木がどんな風に大きくなっていきたいのか、太陽の光の方向や枝の方向、幹の傾きなどを考えながら、木の気持ちになって、その木が成長するのに邪魔になる木を選びました。
守りたい木の枝はどこに伸びてるかな・・・?
倒す木の向きはどうしようかな?
見上げるとこんな感じです。
その2:みんなで木を伐倒する
どこに倒すのが良いのか(他の木を傷つけないように安全に)、まずは、手ノコを使って、木を切り倒すための受け口を作っていきます。
子どもたちのほとんどは、のこぎりを使うのははじめて。
ドキドキしながら順番を待ちます。
切り倒す木を拝みます。
受け口を作っていきます。
手ノコを上手に使っています。
無事に木が切り倒されました。
倒れてみると、思ったより大きいです!!
木が倒れる瞬間は忘れられません。
音とスローモーションのような光景が何度もよみがえります。
みんなで力を合わせて、倒れた木を引っ張り出します。
その3:切り倒した木の観察
倒れた後の木(切り倒されてすぐの木)に触れることは、ほとんどないと思います。
「木のてっぺんはどこなのかな?」
「大きい葉と小さな葉はどんなところが違うかな?」
「木の葉はどんな味がするのかな」
色々な視点で観察してみました。
葉っぱの観察です。
木のてっぺんをさがします。
今回切り倒したのはカシワの木なのですが、味見をした子どもたちからは「お茶みたい・・・」とか「柏餅の味がする・・・」など、率直な感想が出ていました。
大きな葉と小さな葉の違いとしては、大きな葉は毛がたくさん生えていて硬かったです。
この毛は虫も嫌がるので、葉が虫に食われるのを防ぐ役目もあるようです。
倒れた木を観察した後は、お待ちかねの昼食タイムです。
日陰でゆっくりお昼を楽しみ、午後の活動に備えます。
日陰でゆっくり休憩~。
4.切り倒した木の加工
切り倒した木材を利用して、大切に使える自分だけの作品を作っていきます。
もともとの木材の形をいかして「ふね」や「うす」、「キーホルダー」や「ペンたて」など思い思いの物を作っていました。
木こりの清水さんが、切り倒した木を円盤に切ってくれました。
一人一枚ずづプレゼントです。
切ったばかりの円盤はしっとりいいにおい。
「パンみたいなにおいがする~!」と鼻を近づけていました。
みなさん、夢中です。
親子で大作に挑戦中です。
木こりの清水さんも大活躍です。
キーホルダーに手作りの皮ひもをつけています。
合わせて、薪割り体験も行いました。
油圧式薪割り機と斧で割るコーナーを用意し、親子で挑戦していただきました。
油圧式薪割り機に挑戦!
逞しい高学年男子2人組。
こちらは斧を使った薪割りに挑戦中
14:30 楽しかった活動も終了です。
集合写真を撮影し、バスに乗って森を後にしました。
森から出ると強い日差しに驚きました。
暑い一日だったので、みなさんお疲れの様子でしたが、バスの中で、ファミリーごとに感想を発表してもらいました。
「ワイルドな自然に触れ合える機会がなかなかないので、よかった。
木こりの話もすごい木の勉強になったと思うし、それを子どもたちがとても興味を持って聞いていたのが親として嬉しかった。 きっと何か学べたことがあったのではないかと思う。 こういう機会があったら、またぜひ、参加したい。」
「自分も結構田舎で育ったので、ああいう体験がすごく懐かしくて、今、なかなかさせられなかったので、すごくいい経験ができた。 またこういう機会があったら参加したい。」
「里山にすごく興味があって、今日はわからないことや知らなかったことがいっぱいあって、勉強になった。 しかも、お土産とかもいただいて、子どもにも初めて見る機械で薪を割るなど色々な経験ができて楽しかった。」
「木で物を作るのが楽しかった。 またこういう機会があったら行きたい。」
他にも嬉しい感想をたくさんいただきました。 参加者のみなさんが作り出す温かい雰囲気により、最後まで笑顔溢れるイベントになったのではないかと思います。
暑い中、ご参加そしてご協力いただきましたみなさん、ありがとうございました
あ
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